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2005年3月の2件の記事

2005年3月31日 (木)

MINKYMOMO in 旅だちの駅

momo_06 『MINKYMOMO in 旅だちの駅』

かの有名な「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」のOVAです。DVDには「夢をかける橋」と「旅だちの駅」が混入されています。今回は「旅立ちの駅」の方をレビューしたいと思います。
 
 とある中央駅にモモが乗った列車が到着するところから物語が始まります。その駅でフェナリナーサのモモと、マリンナーサのモモが再会します。そして二人は戦争で孤児になった少女に出会い、彼女がスリをして生き延びた事を知ります。そして叶えられなかった夢の事も……

 「旅だちの駅」はファンタジー色の強い作品です。時系列を交差させたり比喩を使った表現が実に上手いので、思わず世界にのめり込んでしまいます。どちらかと言えば論理的と言うよりも感性に訴え掛ける作品かもしれません。多少わかり辛い部分もありますが、テーマが直接的に表現されているので、難解な作品になる事だけは避けられています。

”あきらめないでっ!夢をっ!”

 このような台詞をなりふり構わずモモに言わせています。もうテーマは直球勝負です。あえて言うなら、これがミンキーモモの作風なのかもしれません。この台詞は孤児になった少女を通して全ての人達にメッセージを送っているのだと思います。

 現在のマリンナーサのモモは魔法が使えません。その代わりライオンが魔法を使って少女を助けます。これは現実で頑張っている人が挫けそうになった時には、手助けしなければならないと言う事を示唆しているのだと思います。

 作画は最高に綺麗でリアルです。そしてキャラクターが生きています。特にモモの表情が素晴らしいです。真剣な眼差しをするモモに、おもわず吸い込まれそうになりました。そして音楽も印象派クラシックとしても遜色の無いくらい素晴らしい出来です。音楽によって物語に緊張感が生まれ、最後には余韻さえも残ります。そしてEDの岡崎律子さん作曲の「Bon Voyage」は心に残る一曲です。 

 一応「旅立ちの駅」でのモモの状況を補足しておきますと、マリンナーサのモモ(カチューシャを付けている方です)は人間界のパパとママを病気で亡くしています。多分お供の3匹も居なくなったと思いますので、現時点で独りぼっちです。そして魔法も使えない状態です。フェナリナーサのモモ(カチューシャが無い方です)は、トラックに引かれて死んだのですが、生れ変って人間として生きています。人間なので現在は魔法を使えません。

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2005年3月30日 (水)

MINKYMOMO in 夢にかける橋

momo_04

『MINKY MOMO IN 夢にかける橋』

 かの有名な「魔法のプリンセス・ミンキーモモ」のOVAです。1年半前にDVD化されたので購入しました。DVDには「夢にかける橋」と「旅だちの駅」の2本が混入されています。殆どのDVDは中古で購入するのですが、珍しく新品で購入した作品のひとつです。尚、この「夢にかける橋」に限っては、TVのミンキーモモを観てない方も解る仕様になっています。誰でも安心して御覧になれると思います。 

 今回は「夢にかける橋」の方をレビューをしたいと思います。この作品の舞台は「橋」のみです。その他の場面は一切出てきません。その橋でモモが見た十人十色の人間模様を描いているのです。橋には「ここで出会った人は、たとえ別れ別れになっても再び出会う」という言い伝えがあります。そこでモモは何ヶ月も待ちます。そして色々な人達と出会います。

 正味40分弱のアニメですが、緻密に計算された構成により、とても中身が濃い作品に仕上がっています。そこいらの短編映画では太刀打ちできないかもしれません。何しろ無駄なシーンがこれっぽっちも無いのです。そこに人と人との繋がりを上手に盛り込んでいるのです。脚本の完成度は滅茶苦茶高いです。そして何よりも素晴らしい点は、強い主張が感じられることです。

”夢を捨てないで!! きっと叶うよ!!”

「夢にかける橋」は、ストレートにこのテーマが伝わって来ます。これはミンキーモモの全般的なテーマでもあるのですが、歳を取れば取るほど心に染み入るテーマです。

 もちろん作画も素晴らしいです。人物のモブシーンは良く動くし、背景は映画の一部として使われても遜色がないほど丁寧に描かれています。風景や季節の移り変わりを丹念に描いた事により、作品に於ける品格が増したと思います。音楽は映画風でこれと言ったインパクトはありませんが、ストーリーに集中出来るような縁の下の力持ちになっていると思います。

 「夢にかける橋」は、大人が観ても全く遜色の無い極上のファンタジー作品です。魔法とかファンタジーが好きな方に、是非観て頂きたいです。

追記
DVDにはCD付きもあります。去年お亡くなりになられた岡崎律子さんの曲が4曲入っているのでお買い得だと思います。勿論、ぼくはCD付きを買いました。

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