« 2005年7月 | トップページ | 2006年1月 »

2005年11月の1件の記事

2005年11月27日 (日)

ファンタジーの定義

 えーと、今回はファンタジーについての四方山話をしたいと思います。僕はファンタジー作品がとても好きです。アニメで言うと、「ちっちゃな雪使いシュガー」「おジャ魔女どれみ」「雪の女王」などです。これらは全て不思議な現象が起こる作品です。しかし「不思議な現象が起こる作品=ファンタジー」と言う訳ではありません。

 では、ファンタジーとは何でしょう?一口にファンタジーと言っても、それぞれの人によって捉え方が違うと思います。しかし色々な捉え方があったとしても、”非現実世界”が出てくる作品と言う事だけは一致した意見だと思います。

 古典的なファンタジー作品には、「不思議の国のアリス」「指輪物語」などがありあます。その頃のファンタジー作品の基本定義も、”非現実的な現象”が起こる事です。しかし”非現実世界”を描くには、”現実世界”を構築する必要があります。何故ならば、”現実世界”を確たるものにしなければ、対象物としての”非現実世界”は成り立たないからです。

例1)
 『ここは田舎にある小学校です。今は休み時間です。小学1年生のA君が、窓の外を見ると、垣根に赤とんぼが止まっていました。A君は校庭に行き、赤とんぼを捕ろうとしました。すると、とんぼが言いました。「ボクと一緒に空を飛んでみないかい?」 赤とんぼの声を聞いたA君は、びっくりしました。』

 例1の場合の”現実世界”は普通の小学校です。その際の設定は簡単な説明をするだけで済みます。なぜならば普通の小学校は誰もが知っている風景だからです。

例2)
『ここは未来の火星です。ミドルスクールの1年生のA子さんは、静かなる森を散歩をしています。そこに猫が現れました。「私、喋れる猫なの・・・。一緒に遊びましょうよ」 猫に話し掛けられたA子さんは、びっくりしました。』

例2の場合の”現実世界”は何でしょうか?説明されてないので解りません。この状態での火星は”非現実世界”なのです。これでは火星の、”非現実世界”と、喋る猫の”非現実世界”が交わる形になってしまいます。火星を”非現実世界”にしない為には、きちんと火星の状況を描く必要があります。

 ファンタジーの基本とは、”現実世界と非現実世界が交わる事”です。決して非現実世界と非現実世界が交わる事”ではありません。

 最近のアニメは、この”現実世界”を確たるものにする前に、非現実世界”を登場させる作品が多くなった様な気がします。これではファンタジーでも不思議な作品でもありません。只の訳が解らない作品です。良質なファンタジー作品が増える事を切に願います。

| | コメント (6)

« 2005年7月 | トップページ | 2006年1月 »