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2006年4月の4件の記事

2006年4月29日 (土)

ファインディング・ニモ

■【DVD】 「ファインディング・ニモ」(2003/米)

2004/06/18発売  VWDS-4874
1:英語(ドルビーデジタル/6.1chサラウンドEX)
2:日本語(ドルビーデジタル/6.1chサラウンドEX)
3:日本語(DTS/6.1chDTS-ES)

■まず初めに・・・

 このカテゴリー(5.1chサラウンドANIME)では、いっさい内容に付いては触れません。音質とサラウンド効果のレビューのみとなります。さて、井の一番に「ファインディング・ニモ」を取り上げた理由は、数多くあるアニメの中でもサラウンド感が群を抜いて楽しいと思ったからです。これ以上のサラウンド感が味わえるアニメソフトは滅多に現れないと思うくらいの素晴らしい作品です。

■日本語(6.1chDD・EX)と英語(6.1chDTS-ES)の違い

 英語(DD・6.1chEX)と日本語(6.1chDTS-ES)を比較した場合、音質は日本語(6.1chDTS-ES)の方が明瞭ですが、それ以外の臨場感や台詞の繋がりと言った部分では、英語(DD・6.1chEX)の方に軍配が上がります。以下、両者を比較した一例です。

【チャプター4:英語(DD・6.1chEX)】
1)エイ先生が画面から遠ざかる時に台詞も徐々に小さくなります。
2)大海原を見たニモが「Oh!」と驚いた声を発します。
3)海の広さを表現する為に音楽が雄大に鳴り響きます。

【チャプター4:日本語(6.1chDTS-ES)】
1)エイ先生が画面上から遠ざかっても台詞は遠ざかったように聴こえません。
2)大海原を見てもニモは驚きの声を発しません。
3)エイ先生の声が邪魔をして音楽の雄大さが表現されていません。

*以上の結果から、レビューは多少音質が悪くても、英語(DD・6.1chEX)にて行なう事にしました。

■水の効果音が素晴らしいのです

 全編を通して水中を泳いでいるような気分にさせられます。注意深く耳を澄ますと、大海原の音と水槽の音の違いにも気づかされます。大海原では奥行きのある空間、水槽の中では閉鎖された空間が表現されているのです。

 台詞の移動感も秀逸です。画面の左にキャラクターが居れば声もフロントLから聴こえ、キャラクターが移動すれば声もその方向に移動します。画面上でキャラクターが良く動く作品なので、声の移動は思った以上にサラウンド感を味わえます。

 そして何と言っても「ファインディング・ニモ」の楽しいところはアクションシーンです。全てのスピーカーを効果的に使ったサラウンドが随所に盛り込まれているので、まるで遊園地のアトラクションに乗ったような感覚を味わえます。

■ここがサラウンドの聴きどころだ!

【チャプター7】(00:16:20)
 マーリンとドリーが正面衝突するシーンです。センターSPからは「ドン」と言う低音が聴こえ、それと同時にサラウンドバックが「パン」と言う乾いた音が鳴ります。まるで頭の中の骨が鳴っているような錯覚を覚えます。一瞬と言う短い時間ですが、他のソフトでは滅多にお目にかかれない稀有なサラウンドです。

【チャプター8】
 ブルースの声です。LFEには音を振らずにブルースの声の重厚さを表現しています。それに伴い、コントラバスが効果的に聴こえて来て、ブルースの怖さを引き立てています。是非このシーンでは低音の楽しさを堪能して下さい。

【チャプター8】
 ブルースがマーリンとドリーを追い掛け回すシーンです。この場面はサラウンドがてんこ盛りです。特に魚雷が機雷に触れて爆発するシーンは「U-571」を髣髴させるくらいのサラウンド感です。

【チャプター11】
 提灯アンコウの声です。LFEを伴った声が怪獣さながらです。大型怪獣ではなく小型怪獣っぽく創り込んでいる所がポイントです。

【チャプター14】(00:47:10)
 クラゲの群れからマーリンがドリーを救出するシーンです。これがサラウンドの醍醐味とばかりに、クラゲの触手音が360度周り込みます。かなり派手な演出を施してあるので、サラウンドに興味が無い人にも楽しめる場面です。

【チャプター21】
 鯨の声「グオオオオーン」と言う声です。ここは重低音の見せ場なので、フロントとセンタースピーカーから聴こえる鯨の声に伴いLFEが神々しい音を鳴らします。地球最大の哺乳類である鯨の美しい声が堪能できる場面です。

【チャプター23】(01:15:24)
 ビニール袋に入ったニモの生々しい声がサラウンドバックから聴こえます。6.1chで御覧になっている方は、焦点がぼやけていないクリアなニモの息遣いに、一瞬「ドキッ」っとすると思います。

【チャプター24】(01:17:44)
 海鳥が飛ぶシーンです。音楽と、海鳥の声と、海鳥の羽ばたく音が重なって録音されています。全ての音が立体的に分離して聴こえるようなシステムで聴くと、水中とは違った乾いた空の感覚を味わえるはずです。

【チャプター25】(01:18:16)
 ダーラが水槽を叩くシーンです。あまりにも破壊的な重低音なので、地震が来たかのような錯覚を起こすかもしれません。それくらいトンでもない効果音です。 

■最後に・・・

 「ファインディング・ニモ」のレビューは如何でしたでしょうか。あえてお薦めのシーンを選別しましたが、この作品は全てのシーンがお薦めと言っても過言ではありません。もしアニメでサラウンド感を味わいたいと思った方は、購入しても絶対に損はしない一品だと思います。

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2006年4月25日 (火)

いよいよ攻殻機動隊の電脳化が現実に!?

 NHKの「プレミアム10 サイボーグの衝撃」と言う番組で、”脳コンピューターインターフェース”の話題を取り上げていました。”脳コンピューターインターフェース”とは、人間の脳の電気信号を直接ロボットに送り込む技術のことです。具体的に言いますと、人間は手足を動かさずとも、脳が考えさえすればロボットを動かせるのです。現在の技術では脳に直接電極を繋ぐ方法のみですが、5年後には電極などを繋がずに、小型ヘルメットを頭に被るだけで電気信号をコンピューターに送る事ができるらしいです。そして将来的には、脳同士を繋いで電気信号化された言語を相手に伝達する事も可能だとか。番組中でも語ってましたが、「攻殻機動隊」の電脳化も夢ではない時代になったみたいです。

 1983年に「ブレインストーム」と言う映画が公開されましたが、その設定がまさしく”脳コンピューターインターフェース”そのものでした。この作品に登場する科学者は、人の知覚をテープに記録して、その記録を他人の脳に伝える事が出来る技術を開発しました。(例えば、ジェットコースターに乗った人間の知覚を録画して、その録画した電気信号を他人の脳に伝達する事により、その人は部屋に居ながらにしてジェットコースターに乗ったような体験ができると言った感じです) しかし「ブレインストーム」と言う作品は、そんな楽観的な物語ではありませんでした。その知覚を録画している最中の担当者が事故死した事により、人が死んだ瞬間を記録したテープが作られてしまったのです。そのテープの存在を知った主人公である科学者は、死を体験してみたいと言う衝動に駆られます。そして死が記録されたテープの電気信号を自分の脳に送り込みます。その結果は・・・?

 映画だと楽しい話なのですが、実際に体験できる時代になったと思うと何とも言えない気持ちになります。皆さんは死の瞬間を体感してみたいですか?僕はと言いますと、仮に死のテープを観た本人は死なないとしても観る勇気はありません。

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2006年4月 6日 (木)

5.1chサラウンドANIME

【目次】

「ファインディング・ニモ」

「トイ・ストーリー&トイストーリー2 スペシャル・エディション」

「花右京メイド隊 SINGLE COLLECTION」

■このカテゴリーについて・・・

皆さんは5.1chサラウンドと言うものをご存知でしょうか?5.1chサラウンドとは、前後左右から台詞や効果音が聴こえてくる臨場感溢れる音響の事です。そしてアニメにも5.1chサラウンドで録音されたDVDソフトがあります。そのソフトを5.1chに対応したシステムを使って聴くと、まるで映画館で観ているような臨場感を体験できるのです。一度でもその音響を体験してしまうと、もうテレビのスピーカーでは満足できなくなってしまいます。このカテゴリーでは、そんな5.1chサラウンドアニメの魅力を紹介していこうと思います。尚、このカテゴリーでは、内容についての言及は一切致しません。音響の面白さについてのみのレビューになります。

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2006年4月 3日 (月)

ローゼンメイデン・第2話

「雛苺」

 この作品はテーマ性を最大限に活かした物語作りをしています。まずは物語り全体を通したジュンの成長物語、そして各回毎に設けられた人間ドラマです。

 第2話の「雛苺」でも例に違わず両方のテーマが描かれています。物語り全体を通したテーマは、引き篭もった姿を巴に見られて部屋に閉じこもったジュンシークエンス、そして各回毎に設けられたテーマは、雛苺と巴のシークエンスです。

 まずはジュンのシークエンスですが、特に真紅がのりに言いった台詞が素晴らしいと思います。「ジュンの事を本当に解かっているのは、本ではなくあなたよ・・・」。心の病気は心から心配してくれる人こそが助けられると言う事ですが、もうこれ以上の説明は要らないくらいの名台詞です。

 そしてもうひとつのテーマの雛苺と巴のシークエンスですが、巴の気持ちを無視した過剰な愛情を求める雛苺が、自分の過ちに気づく瞬間が秀逸です。愛は相手のことを思いやることが大切だと認識させられます。ただし誉めてばかりもいられません。前もって巴と雛苺の関係を描いてないので、ふたりがお互いをどの程度想っているのかがさっぱり解からないのです。巴が雛苺の髪の毛を梳かしているシーンの他にも、もっとふたりの日常描写があれば完成度も上がったと思います。

 少々話がずれますが、今回の話で感心したシーンがあります。それは真紅がトイレで紅茶を飲もうとしたシーンです。この場面では、真紅のプライド、恥じらい、そして長い間鞄の中で眠っていたと言う事を表現しています。これは伝えなければならない情報なのです。それをギャグにしてしまう脚本には頭が下がります。

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