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2006年10月16日 (月)

kanon カノン・第1話

「白銀の序曲」

 予想以上に完成度の高い作品でした。今期視聴した新作アニメ(20本弱)の中で一番二番を争うくらいの出来栄えです。脚本、作画、演出、音楽、声優、etc.…どれをとっても一級品…、思わず「創り直してくれてありがとう!」と叫んでしまいました。

 まずは舞台が雪国だと言う事を丁寧に描写している事に感心しました。朝起きた時に祐一が足を擦り合わせた場面、熱湯で門の氷を溶かした場面、雪かきをした場面、そして丁寧な街並みの描写、これらを併せて描く事で雪国の凍りついた空気を見事に表現しています。特に背景などは最高級のクオリティーです。

 本作に於いて、祐一、名雪、あゆの3人は、キーワードになる重要なキャラクターです。それだけに印象に残る描き方をしなければなりません。もちろん本作では、祐一を中心にして、名雪、あゆのキャラクターを印象深く描く事に成功しています。何と言っても祐一目線で物語が進められているのが良いです。理由は視聴者も祐一と共に、名雪やあゆを見ているような感覚を味わえるからです。これは一人称で構成されている恋愛ゲームから派生した作品にはピッタリな創り方です。

 ヒロインの一人である名雪は、祐一に街を案内する優しい女の子です。しかも祐一の事を気にかけていると言う側面も描かれています。それに加えて名雪は、雪国の街やクラスメイトを紹介するキャラクターとしても一役買っています。視聴者も祐一と同じように雪国の事情や街並み事を知りません。だからこそ舞台を案内するキャラクターが必要になってきます。そう言った意味で街を案内する名雪は重要な役なのです。尚、名雪は前作よりも話し方が速くなり普通の女の子っぽくなりました。これは大歓迎です。

 もう一人のヒロインである月宮あゆが、背中の羽を見ようとしてグルグル周る場面は面白かったです。しかし変な女の子と言う印象も拭いきれません。だからこそ、祐一の「おまえ、変な奴だな!?」と言うツッコミが効くのです。何故ならば視聴者と祐一の感情をシンクロさせる為の台詞でもあるからです。

 それと北川と香里の描き方も秀一です。たった1分程度の場面で、2人の従属関係が解かりました。一瞬にして脇役を印象付ける上手い描き方だったと思います。

 ラストで祐一は子供の頃の名雪とあゆの夢を見ました。この部分の良いところは、2人の夢を同等に扱ったことです。これで真のヒロインが、名雪なのか、それともあゆなのか、が解からなくなりました。いわゆる先が読めない三角関係が構築されたのです。さて最後に祐一と結ばれるのは名雪でしょうか、それともあゆでしょうか?これからの展開が楽しみです。

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