ちっちゃな雪使いシュガー#24
『あたしはここにいるよ』
実に綺麗な最終回でした。サガとシュガーの絆が結ばれた時が、二人の別れの時なんて悲しいですよね。でも魔法の花が咲いたという事は、彼女達が成長した証でもあるのです。悲しむべきではなくて、むしろ喜ぶべき事なのでしょう。そしてこれが彼女達の卒業式、これからはそれぞれの人生を歩んでゆくのだと思います。
唐突に前回の最後でソルトとペッパーが帰って来たのは御都合主義だと思いましたが、サガとの別れの挨拶をさせる為だと思うと、これくらいの御都合主義も有りかなと思いました。そしてソルトとペッパーが長老に許しを得て人間界に来られたように、妖精界に帰ったシュガーもサガに逢いに来られるのかもしれません。雪使いとして一人前になったシュガーには人間界で季節を司ると言う仕事もありますからね。そしてシュガーはサガにも逢うでしょう。しかしサガにはシュガーの姿を見ることは出来ません。ここがこの物語のミソなのだと思います。
最終回の最大に見せ所は、シュガーが去った後のサガの表情です。それまで我慢して笑っていたサガの感情が一気に溢れ出します。この場面は作画も力が入ってましたね。サガの気持ちが画面から痛いほど伝わって来ました。
ラストシーンにカノンを再登場させたのも上手な構成だと思いました。シュガーが去った後の悲しさを拭い、しかも心地良い余韻をも残したと思います。
最後になりますが、この作品がキャラクターを動かすだけのダラダラした展開にならなくて良かったと思います。潔くスパッと終わるからこそ名作と成り得るのです。物語り全体を振り返ると、クマのピアニスト編辺りは中だるみしていますが、シュガーとサガの関係だけはしっかりと描いているので、最悪な状況だけにはならなかったと思います。やっぱり主役を丁寧に描写するのは、とても大切な事なんですね。欲を言えば、お婆さんとサガの物語、ペッパーと赤ちゃんの物語を観たかったです。最後に・・・、この作品を創られたスタッフ皆様に感謝いたします。そして残るレビューは特別編のみです。大好きな作品のレビューが終わると言うのは寂しいものですね。
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